そんな疑問にお答えします。家づくりで後悔しないためのポイント15選を完全解説していきます。
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
『家は3回建てないと理想の家にならないよ!』
これはウソです。いえ、正確には、現代においてはそんなことはありません。
インターネットが普及する以前は、住宅という広範囲の情報を網羅してから家を建てるなんてことは不可能でした。でも今ではなんでもググれば調べられます。
本記事の信頼性
Kazuya Blog管理人
4人の子持ち副業ブロガー兼建築系会社員。国家資格1級建築施工管理技士。
これまでに250棟以上の家づくりの現場を肌で感じてきた経験があります。
2000万円から1億1400万円まで注文住宅、建売など様々な家づくりの現場を見てきました。
本記事の内容
◉家づくりで後悔しないポイント15選
資産編
・トータル資産の状況を確認する
・購入予定の不動産物件のリセールバリューを知る
・家づくりで得られる価値を明確にする
間取り編
・間取りの優先ポイントを3つ決める
・玄関はどの方角がおすすめ?
・収納スペースはそこに何を置くかまで決める
・リビング階段のメリット・デメリット
・吹き抜けは暖房効率が悪い?
・水廻りは固めて配置する
設備・建材編
・床材は貼り替えが容易に出来ないと知る
・キッチン、洗面台は良いものを採用する
・ダウンライトは15年を目安に交換が必要
・太陽光パネル採用ならコスト効果をシュミレーションしよう
子育て編
・子供部屋の大きさは〇〇畳がベター
・リビングを家族が集まる空間にする
◉よくあるやっぱり後悔してしまうパターン3つ
○パターン①:毎月の返済額が大きすぎる
○パターン②:リビングをもっと広くすれば良かった
○パターン③:洗面脱衣所スペースが1坪だと狭い
家づくりで後悔しないポイント15選
それではひとつずつ解説していきます。
資産編
トータル資産の状況を確認する
まず、現在から将来にわたるトータル資産をしっかり把握することが大切です。
住宅購入後には、所有している不動産が個人資産の大部分を占めることになります。
この不動産という資産の価値をきちんと把握できていない方が非常に多いように思います。
しかし何が起こるか分からないのが人生です。
そしてこれから35年続く住宅ローンは、自分の人生の大事な時間を使って支払っていくという事実をしっかり認識することが大切です。
わかりやすく具体例を紹介します。
(簡略化のため消費税や固定資産税など税金を省いた計算としています)
30歳 年収500万円 子供2人 保有資産:銀行預金500万円
土地あり 購入住宅価格3100万円(+諸経費100万円) 頭金400万円 元利均等フラット35年固定金利1.00%
◉住宅購入時点の資産総額
まず頭金400万円で諸経費と自己資金分を支払います。フラット35の場合、少なくとも自己資金で10%支払いが必要です。
よって、銀行預金残高:100万円
次に購入した時点での住宅の現在資産価値は、3100万円ー(3100万円×0.2)=2,480万円
購入価格=資産価値ではありません。
工務店、ハウスメーカーの利益や人件費など諸々含めて、一般的に2割程度となります。
最後に負債です。
借入額は2,800万円となり、その際の支払い総額は3,320万円となります。
一般に負債額は借入額のことを指しますが、資産の面で考えると実際に支払う金額であるー3,320万円をマイナス資産とします。
資産合計:
銀行預金100万円+建物資産価値2,480万円+負債−3320万円=−740万円
これが新築購入時点での総資産額となります。
◉10年後、20年後の資産総額
10年後の建物資産価値は一般的に50%、20年後は15%程度となります。(建物構造が木造か鉄骨かコンクリートかによって変わるため一概には言えません。あくまで目安としてください)
その後、年間50万円ずつ貯蓄したとして試算してみます。
【10年後】
銀行預金:600万円
建物資産価値:2,480万円×0.5=1,240万円
負債支払い残高:ー2,371万円(月々79,000支払い)
資産合計:
銀行預金600万円+建物資産価値1,240万円+負債−2,371万円=ー531万円
【20年後】
銀行預金:1100万円
建物資産価値:2,480万円×0.15=372万円
負債支払い残高:ー1,423万円(月々79,000支払い)
資産合計:
銀行預金1100万円+建物資産価値372万円+負債−1,423万円=49万円
20年後にようやく資産がプラスになりました。
これには、毎年発生する固定資産税や都市計画税の税金、築10年から20年後、築30年後にかけて発生する外壁塗り替え、屋根葺き替え、設備交換費用などの補修修繕費用は計算していません。
賃貸と違って家賃がかからなくなるという短期的な損得で考えるのではなく、長期的にみてのトータル資産がどのくらいになるかをしっかり把握するべきです。
資産的な価値を客観的に把握した後に、自分や家族の価値観から「新築の素敵な家が欲しい!」という感情的な価値と比較して購入計画を進めてみるのがおすすめです。
購入予定の不動産物件のリセールバリューを知る
一般的に、10年後の建物資産価値は一般的に50%、20年後は15%程度になるというお話をしましたが、これはあくまで目安になります。
実際には建物に加えて土地の資産価値も含まれますので、建物の立地によって資産価値は大きく変わることが多いかと思います。
そこで、現在の自身の不動産のリセールバリュー、つまり売却価格を概ね把握しておくことが資産形成において非常に大切になります。
参考までに、不動産のリセールバリューを確認できるおすすめの一括査定サイトは別の記事で紹介しています。
これから購入を予定しているエリア、建築規模などの条件が近い物件のリセールバリューを実際に調べておくことで、資産価値を正しく把握しておくことができます。
家づくりで得られる価値を明確にする
家づくりは非常に楽しいもので、人生を豊かにするものです。
しかし金額が大きい買い物であるので、自身にとって家づくりによりどういう価値が得られるかを明確にしておく必要があります。
・資産価値は大きくなるか
・生活の安心感は増すのか
・日々の生活がより楽しくなりそうか
・子どもの成長に良い影響があるか
・家づくりそのものに満足感が持てそうか
すべての価値が最高に得られる必要はありません。
自分の、または家族の人生の価値基準でトータルとして価値が高いと明確に言えるならば購入すべきです。
大切なことは、得られる価値を明確にイメージできているということです。
価値判断がしっかりできるコツは、2つです。
①客観的に資産価値、豊かさを定量化する
②それから感情を入れてトータル価値で決める
間取り編
間取りの優先ポイントを3つ決める
注文住宅でいよいよ間取りを考える際には、優先ポイントを3つに絞りましょう。
優先ポイントを決める基準は、自分が家づくりで求める価値を満たしているかどうかです。
例えば・・・
・家族と過ごす時間を大切にしたいなら、みんなが集まりやすい日当たりの良い広い快適なリビング空間にする
・毎日の家事をストレスなくこなしたいのなら、効率的な水廻り同線を確保する
・子供の自立心を養いたいなら、適正な広さの子供部屋を配置する
・コストを少しでも抑えたいなら、ボックス型の建物形状のプランにする
・お風呂時間を大切にしたいなら、ユニットバスのグレードを上げる
これから長い時間を家族と過ごす事になる日々の生活をできるだけ明確にイメージしてください。
その中で自身や家族の価値観で最も大切なことは何なのか。
その大切な価値観を満たしてくれる高い優先度トップ3をまず決めていきます。
希望する間取りを全て出してから消去法で削っていくのではなく、絶対に実現する間取りの優先度トップ3を先に決めることが、後悔しない家づくりを進めるコツです。
玄関はどの方角がおすすめ?
玄関はどの方角がおすすめですか?
これに関しては土地の広さ、形状、接面道路方角などに大きく影響されます。
また、日当たりをどのくらい優先するのか、駐車場の位置はどこにしたいのか。
さまざまな要因が関係してきます。
そこで、ここでは①南側配置、②北側配置、③東西配置の3パターンに分けてメリット、デメリットを紹介していきます。
①南側配置
【メリット】
・南側のリビング、子供部屋など居室の日当たりが良い(冬時期に日の光が入りやすい)
・南面道路で敷地面積が広いの場合、駐車スペースを同時に設けることでより日当たりが良い
・リビングから玄関までの動線が短くできる
【デメリット】
・夏場の日中に日差しがキツく暑すぎる
・南側に取れる居室面積が小さくなりがち
・敷地がある程度広く取れないと庭スペースが確保しにくい
②北側配置
【メリット】
・北道路の敷地では南側スペースを広く庭に使える
・建物の北面に玄関と合わせて、階段や水廻りを効率的に間取り配置しやすい
・日当たりの良い南面に居室を広く配置できる
【デメリット】
・階段の間取り配置が限定される
・水廻りの間取り配置を考える際に玄関位置の変更が多くなる
・北東、北西の角に玄関位置が限定されやすく、外観が良くない
③東西配置
【メリット】
・リビング、水回りへの動線がどちらも使いやすい
・敷地の南側を広い庭としてスペース配置しやすくなる
・南東もしくは南西から見た外観が美しい
【デメリット】
・東西に横長な敷地形状でないと配置が難しい
・玄関ホールに窓配置が難しく、暗い空間になりやすい
・駐車場から玄関までの動線が長くなりやすい
収納スペースはそこに何を置くかまで決める
収納スペースは、そこに何を置いて、どのくらいの頻度で出し入れするのかまで考えましょう。
そうすることで、必要な高さ、幅、奥行き寸法がわかります。
また、収納スペースの位置は使いやすい配置とすることが大切です。
あなたの家にも必要であろう収納スペースについて、実際にどのくらいの寸法を確保すればいいのか、収納別の必要寸法とおすすめ配置場所をご紹介します。
収納別の必要寸法とおすすめ配置
◉バスタオル
幅:45cm、奥行き:40cm、高さ:50cm、配置:脱衣所の浴室ドア脇
◉衣装ケース
幅:55cm、奥行き:80cm、高さ:50cm、配置:納戸、押入れ、WIC
◉掃除機
幅:40cm、奥行き:35cm、高さ:1m30cm、配置:ホール収納
◉ロボット掃除機
幅:45cm、奥行き:45cm、高さ:15cm、配置:リビング内収納
◉トイレットペーパー(※コストコ3ケース相当収納分)
幅:70cm、奥行き:45cm、高さ:100cm、配置:ホール収納
◉ティッシュペーパー(※5箱1パック分)
幅:30cm、奥行き:15cm、高さ:30cm、配置:リビング収納
◉本
奥行き:25cm、高さ:30cm、幅:本の冊数分、配置:書斎、2階ホール
リビング階段のメリット・デメリット
よくあるメリット・デメリットをご紹介していきます。
メリット
①リビング動線が増え家族時間が増える
日々上り下りする階段をリビングに配置することで、家族と顔を合わせる時間が自然と増えます。当然のことですが。
特に思春期のお子さんがリビングを通らずそのまま2階の子供部屋へ。といったことが無くなります。
②階段スペースが明るく安全
単独で階段を配置すると比較的暗い空間になりがちです。
リビング階段にすることで明るくなり、安全に上り下りすることができます。
③吹き抜けを設けるときに相性が良い
吹き抜けと階段スペースをくっつけるとより大きな吹き抜けスペースができ、より明るいリビング空間になります。
オープン階段を採用するとさらにリビングが明るく開放感が生まれます。
④冬季に2階居室が暖かい
1階の暖房で暖まった空気は気圧の関係で自然に上へ上昇していく性質があります。冬場は2階の居室に暖かい空気が流れ込むため、2階で過ごす時間が多い家庭にとって暖房効率が良くなります。
⑤夏場の冷房効率が上がる
真夏の暑い空気が2階へ逃げてくれるため、リビングの冷房効率が上がり、エアコン代を比較的抑えられます。
リビングで家族みんなが過ごす時間が比較的多い家庭にはお得になります。
デメリット
①リビングの冬場の暖房効率が下がる
メリットの裏返しですが、暖かい空気が2階へ逃げてしまうので1階リビングの暖房効率は悪くなります。
階段前に開閉できるドアを設けることで改善できます。
②リビングに設けられる窓の位置が限定される
リビングの外壁面に階段を設置するとその分大きな窓を設けられなくなります。リビングの日当たりを考えると階段配置が限られてきます。
③階段動線にテレビを置けない
階段までの動線にテレビを置いてしまうと、家族が階段を使うたびにテレビの前を通ることになります。
毎日のゴロゴロテレビ視聴を楽しみにしている方にはおすすめできません。
④1階、2階の音が漏れやすい
特に夜のテレビ、音楽の音が漏れてしまうという後悔が多いようです。
後からでは対策が難しい場合が多いので、音に敏感な方ははじめに検討することをおすすめします。
吹き抜けは暖房効率が悪い?
「吹き抜けは暖房効率が悪いからおすすめしませんよ!」
というのを聞いたことがある方も多いと思います。
結論から言うと、現代の高断熱、全館空調の最新住宅においては吹き抜けがあっても暖房効率は低下しません。
断熱性能を見る際には、一般的にUA値(外皮平均熱貫流率)を用います。
断熱等級4の最高等級である省エネ基準では「UA値0.87以下」となります。
今話題のZEH基準では「UA値0.6以下」となります。
このUA値は特定の建材に対してではなく、家全体での断熱性能を指します。
さらに全館空調は、家中を1年を通して均一の温度に保つという空調システムです。
吹き抜けの大空間があっても、そもそも家全体を一つの箱として温度管理するという考え方であるため、冷暖房効率は落ちません。
全館空調設備の整った、断熱性能の高い住宅にすれば、諦めかけていた吹き抜けのある広々としたリビングスペースが実現できるのでおすすめです。
水廻りは固めて配置する
一般的にキッチン、洗面所、浴室、トイレなどの水廻りは固めて配置するのが良いとされています。
大きく3つの要因があります。
①配管距離を短くできトータルコストを抑えられる
配管距離が短いと使用する配管材料が少なくて済むため材料コストを抑えられます。
また経年劣化などによる水漏れが発生した際も修理コストが安くなります。
その他、給湯器から近いとすぐに暖かいお湯が出やすいなどのメリットもあります。
②家事動線が使いやすくなる
キッチンから洗面所、トイレへと、毎日頻繁に移動する家事動線が短くなります。
ひとつひとつは大きく離れていなくても、掃除、洗濯、料理など日々の移動を考えると大事なことです。
③配管のためのデッドスペースが無くなる
水廻りをバラバラにしてしまうと、PS(パイプスペース)と呼ばれるデッドスペースが生まれてしまいます。
特に1階、2階の水廻りは真上、真下に配置するような間取りが良いです。さらに配管が詰まるなどのリスクも軽減できます。
メリットしかありませんので、間取りを考える際に必ず抑えておくポイントです。
設備・建材編
床材は貼り替えが容易に出来ないと知る
パズルのように簡単にバラバラにできると考えている人が少なくないように感じています。
主な床材は後から簡単に貼り替えるということが出来ません。
いわゆるフローリング材は、木製の下地材に接着剤にベッタリ接着されているため、後からの張り替えには非常に費用がかかってきます。
フローリング材は大きく、無垢材と複合材に分けられます。
そのほか、クッションフロア(洗面所などに使用されるふわふわした感触のもの)、長尺シート(クッションフロアの硬いやつ)、カーペット、タイル、畳などの種類があります。
◉無垢フローリング材・・・汚れやすくメンテナンスが大変。木を削る事で比較的補修がしやすい。
◉複合フローリング材・・・最近の商品はノンワックスタイプが主流でメンテナンスがほぼ不要。色柄や種類が豊富にある。凹み傷などの補修が難しい。
◉クッションフロア・・・価格が安く、水が付いてもすぐ拭き取れる。ふわふわ感触だがその分すぐ凹む。
◉長尺シート・・・一般的に公共施設、店舗などに使用されることが多い。硬い感触。張り替えが部分的に可能。比較的安価なものが多い。
◉カーペット・・・とにかく触りごごちが良い。タイル状になったものもあり部分張り替え可能。コーヒーこぼしたら終わり。
◉タイル・・・種類が豊富。おしゃれに仕上がる。冬は冷たい。床暖房に対応したものもある。
◉畳・・・クッション性があり安全。日本人は落ち着く。メンテナンスが難しい。
選ぶ際は、用途や価格、メンテナンスのしやすさ、オシャレさなどさまざまな基準を検討しトータル的に考える必要があります。
キッチン、洗面台は良いものを採用する
水廻り設備は機能性の高い良いものを採用することをおすすめします。
メーカーや商品により価格差が大きいため、最後の最後に妥協してグレードを下げてしまい、生活してから後悔する方が非常に多いのが水廻り設備です。
すべてを最上グレードにするのはなかなか難しいと思います。こだわり設備を一つ決めてぜひ実現しましょう。
オープンキッチンはオシャレなでゆったり使えるものに。
洗面台は大きな鏡のある、カウンタースペースが広々使えるものに。
ダウンライトは10年を目安に交換が必要
おしゃれな空間に欠かせないダウンライト照明。
最近は照明器具はダウンライトのみを採用する方も増えてきています。
しかしメンテナンス費用について全く検討しないで決めてしまう方が多いです。
主流になっているのは「器具一体タイプ」です。
最近はダウンライトの金額もだいぶ安くなっているものの、工賃を含めると1箇所5000円くらいは交換費用がかかります。
30台あれば、5000円✖️30台=150,000円!!
ダウンライト、なかなか曲者です。
※LED照明の寿命は、40000時間もしくは10年と言われています。
※器具一体タイプが主流となっているのは、LED電球の寿命年数よりも照明器具自体の耐用年数の方が短いことが要因のようです。
太陽光パネル採用ならコスト効果をシュミレーションしよう
まず太陽光パネルの設置初期費用を考えます。
メーカーにより多少異なりますが、5.0Kwあたり200万円が目安となります。
売電金額によるコスト効果をざっくり計算してみます。
毎月1万円の売電がずっと続いていくと仮定すると、
1年間; 1万円 ✖️ 12ヶ月 = 12万円
10年間: 12万円 ✖️ 10年 = 120万円
15年間; 12万円 ✖️ 15年 = 180万円
15年ちょっとで元が取れるならまあまあいいじゃん。
実はそのほかにかかる費用があります。
まずパワーコンディショナーという発電した電力を交流に変換する機器がおおよそ10年で交換必要です。30万円ほど。
よって10年後の収支は、120万円ー30万円=90万円 となります。
5.0kw太陽光パネル設置の場合、コスト的に元が取れるのは22年ほどかかる計算になります。
ただ、使用電力量の買電費用がまるまるかからないと考えると、実際は10年でトータルコストでは元が取れている家庭も多くあります。
しっかりシュミレーションした上で太陽光パネルの採用を決めていきましょう。
子育て編
子供部屋の大きさは〇〇畳がベター
子供部屋は6畳がいいか、8畳がいいか。
はたまたそんなに広くなくていいか。
子供の教育や育て方の価値観によるところが大きいかと思います。
ここでは子供の人数別に最適解をご紹介していきます。
◉一人っ子:6畳
ー ベッドと机をお置いても余裕のある間取りになります。のびのび生活できる空間になります。
◉2人兄弟(姉妹):11畳
ー 子供が増えたら将来的に間仕切り5.5畳ずつの空間とします。兄弟がいると一人の時間よりも一緒に遊ぶ時間が増えるため、一人当たりの必要空間は小さく見積もります。ベッド、机は置くことができる畳数です。
◉3人兄弟(姉妹):15畳
ー 男女人数によるところがありますが、同性兄弟(姉妹)であれば2段ベッドを置く、長机を一緒に使うなどが考えられるため、一人当たりの畳数はより少なく見積もることができます。一部屋だけ別でとってしまうと必ずケンカします・・・。
◉4人兄弟(姉妹);15畳 + 5.5畳
ー 長男(長女)と末っ子の年齢が離れているケースが多いため、始めは長男(長女)が5.5畳部屋を使い、成人のたびに兄弟(姉妹)入れ替わりで使える部屋とします。
子供たちが家を出た後には物置部屋となるケースがほとんどの家庭です。
使用するのは年に何度か息子、娘夫婦が泊まる時だけです。昔つかっていたベッドや机を片づけてしまえば5.5畳のスペースで十分に布団が敷けます。
長いスパンで見て、子供の成長にはどのくらいの広さが必要か、どういう使い方が考えられるか、将来は最低どのくらいの広さが使えればいいかを総合的に考えて最適な子供部屋の大きさを決めてみましょう。
リビングを家族が集まる空間にする
家族はいっしょに過ごすのが一番だと思っています。
いろいろな価値観があるのは理解していますが、やはり家族は同じ空間にいていっしょにくだらないことで笑ったり、怒ったり、泣いたりすることが大切だと、僕は考えています。
リビングは家族が自然と集まるような素敵な空間にすべきです。
居心地がいいリビングにいつも集まり、良い家族関係が築けていれば、子供部屋から子供が永久に出てこないということは無いはずです。(思春期はそういう時期なので諦めますが)
間取りや動線、インテリア、家具、照明プランなど工夫できることはたくさんありますので、ぜひ家族の笑いが絶えない素敵なリビング空間を目指してみてください。
◉よくあるやっぱり後悔してしまうパターン3つ
最後に、いろいろ悩んで悩んで工夫した家づくりをしても、生活してからやっぱり後悔してしまうよくあるパターン3つをご紹介します。
実際の後悔の声が多いパターンです。ぜひ参考にしてください。
○パターン①:毎月の返済額が大きすぎる
どうしても予算が膨れ上がってしまって返済額が身の丈以上になってしまうパターンです。
日々の生活にある程度余裕がないとせっかくの新築での生活が苦痛になってしまいます。
目先のステキなおうち より 毎日の幸せな生活 を重視しましょう。
○パターン②:リビングをもっと広くすれば良かった
図面でプラン作成して思っていたよりも実際のリビングが狭かったというパターンです。
素人にはなかなか空間の広さを図面の畳数だけで正確に把握するのは難しいものです。
リビングの広さを実際に体感できるスペースに一度は足を運ぶことをおすすめします。
家具の配置や照明の明るさ、床や壁紙の色などによって広さの感じ方が違ってくるので注意が必要です。
○パターン③:洗面脱衣所スペースが1坪だと狭い
特に家族人数が多く、女性陣が多い家庭によくある後悔パターンです。
僕の家でも朝は狭い洗面スペースがギュウギュウになります(笑
1.25坪と少しだけ広くするだけでも余裕ができます。
洗面室とは別のスペースに洗濯機を置くようにプランニングするのもおすすめです。
以上、家づくりで後悔しないポイント15選 + よくある後悔3パターン をご紹介しました。
いろいろ検討しなくてはいけなくて大変そうに感じると思いますが、大丈夫です。皆さん後悔しているポイントはほとんど同じです。
とにかくググって、調べて十分検討してみてください。この調べて考えて悩んでいる時間も、あとから思うときっと良い思い出になりますので。
最後まで本記事をお読みいただきありがとうございました。