2021年11月中旬現在で、仮想通貨のビットコイン価格が1ビットコイン=730万円と暴騰しています。
私自身、ビットコインを10万円分だけ購入してみたのが2020年10月末の137万円の時でした。たった2ヶ月で倍以上に価格が高騰しています(あくまで含み益ですが)。
子供4人の子持ち家計で資産運用をしている僕がなぜギャンブル的要素の強いビットコインに投資しているのか。結論から言うと、ギャンブルではなく長期的に成長していく投資対象であると考えているからです。
仮想通貨=『怪しい、ギャンブル、詐欺では?』というのが日本の世の中の常識なのではないでしょうか。でも、僕はビットコインを購入しました。小額ですが。。今回は子ども4人からの資産運用をしているお世辞にも余裕資金が多くない僕が、なぜ仮想通貨投資をポートフォリオ(資産配分)に入れているのか。ビットコインはどういうものなのか。僕はどう考えてビットコインに投資しているのか。
怖いけど最近ビットコインが気になっている、ビットコイン投資を始めようか迷っている方にもわかりやすく解説していきます。
そもそも仮想通貨とは何なのか?
まず投資をするにあたって、その投資対象がどういうものなのかをしっかり自分で情報収集して知ることが大切です。今上がってるから、まわりで話題になっているから買うというのは一番ダメです。知識を得た上で自分で決めて買う。これがなにに投資するにしても大事なことだと考えています。
仮想通貨とは・・・
電子データだけでやりとりされるデジタル通貨です。
特徴としては、ブロックチェーンというテクノロジー技術により、法定通貨(ドル、円、ユーロなど)とは違い発行元、管理者が存在せず、全世界でネットワーク内の不特定多数の参加者によって取引データが監視されています。そのためハッキングなどの不正が即座に発覚し破棄される仕組みになっています。
ビットコインとは?
2009年に世界で初めて運用開始された仮想通貨がビットコインです。ビットコイン以外の仮想通貨を総じてアルトコインと呼びます(イーサリアム、リップルetc)。発行上限が2100万ビットコインと決まっているため、資産価値のある投資先としてデジタルゴールドとも呼ばれています。ブロックチェーン上でビットコインの取引を承認する作業(採掘と呼びます)を行う人のことをマイナーと呼びます。またその承認作業をマイニングと呼びます。このマイニングの対価としてビットコインを得ることができます(マイニング報酬と呼びます)。
半減期を迎えることにより、マイナーがマイニング報酬として得られていたビットコインの枚数が半減期以前と比べて半分になります。およそ4年に一度の半減期を迎えると、新たに採掘されるビットコインの枚数が減ることで相対的にビットコインの希少価値が上がっていきます。
電子マネーとの違いは?
電子マネーは国の発行した通貨をデジタル化したものです。円であれば楽天ポイントを円に変換してコンビニ支払いなどに使用していますよね。つまり日本円を電子マネー化して使用しています。中央集権つまり日本が発行している通貨が形を変えたものが電子マネーであると言えます。
一方で仮想通貨は、非中央集権の通過です。管理者、発行者が世界中のネットワーク上の不特定多数です。ブロックチェーン技術により分散されたサーバーで管理されていることで、国や中央銀行の影響を受けない通過です。
ビットコインのメリット、デメリットは?
投資を検討するにあたって確認すべきメリット、デメリットを見ていきましょう。
メリット
大きく3つあります。
メリット① 24時間365日取引できる
ビットコインをはじめとする仮想通貨はインターネット上の取引所において24時間365日取引可能です。FXのように平日のみの取引に限定されることはありません。サラリーマンとして仕事をしながらでも土日の休日に投資取引ができるのがいいですね。
メリット② いつでもどこへでも送金・決済が可能
インターネット上で暗号化されていることで瞬時に世界中へ送金・決済ができます。 銀行などの金融機関を通す必要が無いため手数料も比較的安く送金・決済といったビットコインの移動が可能です。これから将来的に個人間での通貨のやりとりが頻繁に行われることも多くなると考えられており、国境を越えて自由に送金できる仮想通貨の仕組みは優れていると言えます。
メリット③ 需要と供給によってのみ価値が決まる
ビットコインは株や債権といったものとは違い、通貨そのものの価値が上がったり下がったりすることがありません。金(ゴールド)と同様に希少価値が上がっていく性質を持った通貨です。2020年の新型コロナウイルスによる経済不安の中におけるヘリコプターマネー(国によるお金のばらまき)のように、通貨供給量が増えることにより貨幣価値が下がるといったことは起こりません。
デメリット
投資を始める前に3つのデメリットを理解しておいてくだい。
デメリット① ボラティリティが大きい
価格変動が大きいということです。わずか2ヶ月間で価格が2倍になるということは2ヶ月間で半分の価格になる可能性があるということです。例えば今日、自分のすべての資産200万円を全てビットコインに投資した場合、2ヶ月後には100万円になっているかもしれません。あなたはこの資産の減少に耐えられますか?僕は無理です。。投資資産が短い期間で大きく増えるというのは同時にその分大きく減ることを意味します。
デメリット② 税率が株式投資より高い
仮想通貨はまだまだ税金に関する法整備が進んでいません。日本においては仮想通貨での利益確定は雑所得として扱われます。雑所得は累進課税であるため、利益金額が大きいほど税金で持っていかれます。
出典:国税庁ホームページ
所得税は給与所得や事業所得、雑所得などの合計所得金額に対して課税されます。
例えば給与所得が400万円のサラリーマンの方がビットコインの含み益500万円を利益確定し雑所得として計上する場合、所得税は400万円+500万円=900万円に対して課税所得がかかります。給与所得だけだと6,949,000円までの20%ですが、雑所得を合計したことで9,000,000円以上となり1.5倍以上の税率の33%が課税されることになります。
ちなみに株式投資の利益確定の場合は一律20.315%が課税されます。
デメリット③ 送金先情報の入力ミスが許されない
これは第3者機関で管理していないことにより、すべて自己責任でやり直しができません。当然ですが仮想通貨はリアルタイムに24時間取引されているため間違った送金先へ誤送金してしまっても資金は戻ってきません。銀行取引であれば事情を説明して証明できればお金が戻ってくる可能性もあるかもしれません。が、仮想通貨では不可能です。送金以外にも取引時の購入金額の入力も細心の注意を払いましょう。
ビットコインに将来性はあるの?
ビットコインについてなんとなくは理解できたけど、そもそもビットコインに将来性があるかわからないとやっぱりギャンブルにしかならないのでは?そう思われる方もいるかもしれません。
仮想通貨の未来について多くの情報を集めて自分の頭で考えて導き出した僕の考えるビットコインの将来性。ここではこれを解説します。あくまで僕の持論になりますから、参考情報として捉えご自分で考えた上で、将来性つまり投資対象として成長性があるかを判断していただけたらと思います。
ビットコインが将来成長する要因5選
- ブロックチェーン技術がさまざまな分野で活用されていく
- 通貨として運用が便利である
- 企業の投資がより加速していく
- ミレニアル世代の投資資金流入が増える
- 資産価値が金(ゴールド)より高くなる
ひとつずつ解説していきます。
ブロックチェーン技術がさまざまな分野で活用されていく
これからDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が金融業界だけでなく、さまざまな分野で進められていくことが予想されます。僕の専門である建設分野においてもテクノロジーが活用されたDX推進の波がやってきています。産業全体でブロックチェーンをはじめとするテクノロジーとそのシステムの運用に注目が集まるにつれて、ビットコインの注文度も増してくることが予想されるため、ビットコイン価格も長期的にはより成長が高まってくると考えられます。
通貨として運用が便利である
シンプルに通貨としての運用が便利であると言えます。ネット証券で当たり前に株式取引がされるようになったことで、世界中どこでも取引が可能であり、また国境を越えての取引もより盛んに行われていくと考えられます。特に新興国でのビットコインの運用が活発になってきていることを考えると、ビットコインの運用実績がどんどん高まってくると想像できます。
企業の投資がより加速していく
ナスダックに上場する米マイクロストラテジーやスクエアなど、上場企業がビットコインへの投資を始めています。またPayPalでの決済サービスが開始されるなど、大企業がビットコインへの投資や事業へ進出してきています。米国での盛り上がりが欧州やその他先進国、新興国での仮想通貨運用を加速させるトレンドとなっていくのではないでしょうか。
ミレニアル世代の投資資金流入が増える
株式会社マクロミルのミレニアル世代のお金に関する調査によると、ミレニアル世代(25~38歳)の44%が「投資・資産運用」に興味があると回答し、他世代よりも多いという結果になったとのこと。ネット証券大手の楽天証券の新規口座開設数も、直近9ヶ月で400万口座から500万口座に100万件増えたと発表されている。年金2000万円問題や終身雇用・年功序列制度崩壊の影響もあり、資産形成において投資をしないとヤバイと感じている若年層が多くなっていることは間違いないだろう。事実、僕も楽天証券で口座解説して投資をスタートしている。
資産価値が金(ゴールド)より高くなる
安全資産とされる金(ゴールド)は富裕層にとっての資産防衛として保有されている。新型コロナウイルスの影響で世界でヘリコプターマネー(国による紙幣のばらまき)がますます多くなり貨幣供給量が増えると、資産防衛のための投資対象の価格は高騰していくものと考えられる。デジタルゴールドと呼ばれているビットコインにより資金が流入していく可能性は高いと考えられ、今後も繰り返される半減期のたびにビットコインの希少価値が上がっていくことが予想されます。
金(ゴールド)とビットコインの市場価値が同じになったときに、1BTC(ビットコイン)は、20万ドル(約2,076万4,000円)から30万ドル(約3,114万6,000円)にまで高騰すると予想するアナリストまでいます。
※ひとりの専門家の予想ですのであくまで参考程度に。
購入の際の注意点
ビットコイン購入する際の注意ポイントをご紹介します。
「取引所」で購入する
販売所ではありません。取引所で購入していください。販売所で売買すると無条件で高い手数料が持っていかれます。
長期投資か、短期投資か
長期なのか短期なのか、自分の投資スタイルを決めてビットコイン投資を行なってください。
ビットコインを含む仮想通貨は価格変動が大きいため、短期間で大きく価格が上がってくると高額をぶっ込みたくなる方も多いのではないでしょうか。短期でレートの上げ下げを予測していければもちろんぶっ込んで大きな利益を短期間に獲得できます。ボラティリティも高いですから期待リターンもそれなりに大きくなります。
しかし未来は誰にもわかりません。僕も全くわかりません。初心者の投資家は特に、欲に駆られて長期投資だったのがいつの間にか短期投資になっていたとならないよう注意しましょう。僕は米国株式インデックス投資と同様に、長期投資としてリターンが見込めると判断してビットコインに投資しています。
ポートフォリオに占める割合は1%〜5%
総資産に占めるビットコインの割合は1%〜5%ほどのポートフォリオ(資産配分)としてください。資産総額の半分をビットコインに掛けてみよう!みたいなのはおすすめしません。期待値が高いとは考えていますが、あくまでボラティリティの高い投資対象であると認識した方が賢明だと考えます。僕のイメージでは成長フェーズにある個別小型株と同程度のリスクがある投資対象として考えています。
僕は、ほぼ確実に増えるわけではないけど爆上げも爆下げもする可能性があるから少し怖い。でも買わないと後悔するから少しだけ買うといった感じで投資しています。
今後も投資対象として期待できるか
まだまだ日本では世間に認知されていない仮想通貨ですが、欧米ではどんどん一般的な認知度は上がり、大企業の投資対象としても見られてきています。実際に数百億円単位でビットコインに投資をして多額の利益を上げている企業もあります。2017年のビットコインバブルの価格を突き破り、2020年12月末現在もどんどん伸びています。でもこれからどうなっていくのか。
今後も投資対象として期待できるかを判断するために、僕はその投資対象が『未来にも世の中に価値をもたらしているか』を考えイメージするようにしています。ビットコインが通貨として使われているか。PayPayや楽天ペイなどの電子マネーが急速に普及してきたことを考えると、仮想通貨はより馴染みやすい存在になっていると思います。ブロックチェーンを使用した仕組みによる投資は、個人の時代が進むにつれより気軽に使われていくのだと感じます。YouTubeなどSNSでの投げ銭も普通に行われている今より、個人で課金していくビジネスモデルの経済規模はより拡大していくと考えられます。
未来は誰にもわかりませんが、世界の資本主義経済がテクノロジーのさらなる進化とその活用により向かおうとしている方向だけ見ても、ビットコインは今後も資産価値が上がっていくと考えるのが自然な考えかなと思っています。もちろん投資には元本割れのリスクもありますので、投資は自己責任で納得できるものにしていきましょう。